uskuskuskuskの日記

音楽とカレーと犬が好きなサラリーマンの日常です。 Twitter @uskuskuskusk

8/15 じん(自然の敵P)@ZEPP Divercity をニコ生で

ニコニコ動画にて、今や押しも押されぬボカロPとなり、

オリコン1位や、自筆小説が100万部を突破するなど、

十代の男女にとって、完全にカリスマ化している、じん(自然の敵P)。

JOYSOUNDの年間カラオケランキングでAKBと金爆に次ぐ、

3位となった「千本桜」by黒うさPもそうだが、

中高生なら誰でも知ってるアーティスト、誰でも知ってる楽曲が、

30代以上はほとんど誰も知らない、という温度差が、ぞくぞくする。

若いクリエイターが作った楽曲を、若いユーザーが勝手にヒットさせていく。

商業やメディアを介さないで生まれるBUZZがなんともピュアで清清しい。

 

そんなわけで、じん(自然の敵P)のライヴを、ニコニコ生放送で1500円払って、視聴。

会場の雰囲気は画面越しにしか分からないが、10代の男女がキャーキャー言いながら、

ペンライトを振り回してる模様。

普段は自宅でずっと曲を作ってる本人は、その光景をいたって謙虚に、驚いた様子で、

「すげーひとだなー」などと語る。

なんとなくその温度感に、今の若者が求める、等身大のロックスターの姿を見た気がする。

浮世離れした、スポットライトがよく似合うスターよりも、

自分たちと同じ匂いがする、手が届きそうなスターの方が、親近感が沸くんだろうな。

 

さて、肝心のライヴはというと、BYEE the ROUNDのヴォーカリストをはじめ、

Lyu Lyuで活躍するナノウさん、Dorothy Little Happyの娘、奥井雅美さんなど、

本人が敬愛するボーカリストをフィーチャリングした内容。

演奏も歌唱も、超上手でもなく、超下手でもなく、

適度に中二病っぽく、難しいことはやらない、

ニコニコで好まれそうな絶妙なポイントを突いてくる。

さすがのバランス感覚。

信者100%の客層ではなく、ライトユーザーだらけの、ひたちなかあたりで、

演奏したらどうなるんだろう、と単純に気になった。

 

ニコニコ村が、このままニッチなシーンとして、

他の音楽シーンと交流しないまま、過去の流行の産物となってしまいそうな昨今。

誰かがクロスオーヴァーしてほしいんだけどな。

それは誰にでもできるわけでない。でも、じんさんならできる。

曲の良さが、なによりの説得力になるから。