5/18 She Her Her Hers@渋谷クアトロ
全国流通盤を発売したShe Her Her Hersのライヴ、2回目。
シューゲイズなギタリストを中心に、相変わらず、音像は完全洋楽仕様。
しかも、ルーツとなってる洋楽を模す懐古主義感は全くなく、
あくまで、現在進行形の洋楽の流行を取り入れてる感じが、
なかなか他の日本のバンドでは感じられない雰囲気を醸している。
それでいて、歌詞はちゃんと日本語で歌ってるところがさらに稀有で、
ちょっと古いけど、ZEPPET STOREを初めて聴いたときのような感覚に陥る。
この日は、イベント全体的に、PAの音作りとして、ボーカルが聴き取りにくかったが、
それにしても、いつもにも増して、ボーカルが全然聞こえず、
せっかくの日本語詞が、もったいないことになってた。
キャリアが長いメンバーで、演奏の迫力もあり、楽曲もかなりクオリティが高いだけに、
ボーカルの存在感の薄さが、ひときわ際立ってしまった印象。
洋楽を聴く耳のときって、バンド全体の印象(音像)がかっこよければ、
それだけで好きになれるときもよくあるんだけど、
なんでか邦楽を聴く耳のときって、メンバー(特にVo)のパーソナリティが伝わってこないと、
ちゃんと深い思い入れを持てない、のは、きっと自分だけじゃないと思う。
理論的にはおかしな話だけど、音楽は感覚で聴くものだから、どうしようもない話。
テナーのホリエさんが、キャリアを積むごとに、どんどん存在感を増していったように、
ボーカルが化けていったら、もっともっと評価が高まると思う。とても素敵なバンド。
http://www.youtube.com/watch?v=pa95pe-go78